ホーム > Nexyz.BB Talk

――ブログのように誰もが発表の場を持てるというのは、インターネットの持つ大きな魅力ですよね。ただ、逆に匿名性などから、誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)がはびこる怖さを感じている人も多いと思います。
室井: でも、掲示板とかと違って、ブログって誰が書いてるのか、ちゃんとれば分かる仕組みでしょ。それに、毎日のことを綴っているものだから、そこには絶対人格が出てきちゃうし。ブログはそれほど匿名なものだと思わないけどな。私はそれより、変に規制したりして、好き勝手に物が言えないようになっちゃう世の中の方が怖いと思う。
近藤: インターネットが、社会にゆるやかな余裕や幅をもたらすような使われ方をしていけば良いし、ブログなんかは、実際にそうやって使われている例だと思いますね。
――お二人は、普段からメールをよくされるほうですか?
室井: 私はプライベートだとほとんどメールは使いません。メールはたいがい仕事だけ。
近藤: ケータイでもメールしないの?
室井: ケータイでもあんまりしませんねぇ。そうだな、「新しいギャグ思いついた!」とか、そんなときに、すぐに友達にメールするくらい(笑)。ほっとくと忘れちゃうから。でも、ほとんどの場合、面倒くさくて、すぐに電話しちゃいますね。
近藤: 僕は結構ケータイでメールしますよ。バババってもう両手で打ちますから。
室井: 社員さんからのメールをケータイで返したりしてるんですか?
近藤: そうそう。毎日たくさんのメールが来るんだけど、昼間は忙しくて返信してる暇が無かったりするんだよね。だから、夜まとめてケータイで返したりしてますね。
――メールやブログなど、ネットでは文字ベースのやり取りをすることが多いですよね。作家の室井さんは、文字でやり取りすることの意味をどう考えますか?

室井: 便利で良いとは思うんですけど、文字のやり取りを信用しきるのはどうかと思いますね。作家だから余計にそう思うのかもしれないけど、文字はいくらでも嘘が言えますから。
近藤: 送る前に、一度考えてから送ったりするからね。直接会って話しているのとは違う反応がそこにはあるはず。
室井: とくに恋愛だと、駆け引きがいっぱいあると思う。私も、自分の気持ちがよくわからないとき「愛してる」って書いてみたりしますからね(笑)。
近藤: え? なんでそんなことするの?
室井: わざわざ確認しないと自分の気持ちが定かじゃなかったりして。
近藤: なるほどぉ、深いなぁ(笑)。
――近藤社長は、1日どれくらいメールのやり取りするんですか?
近藤: まちまちだけど、毎日30通は社員からメールが送られてくるよね。それに日々答えないといけないわけだから、自然とメールを打つのも早くなるよ(笑)
室井: 私はケータイでメール打つの遅いですよー。一文字一文字、えいって一生懸命打ってる(笑)。だから、友達から長いメールが来たりすると、腹立ちますもん。「ケータイのメールじゃ、そんなに何個も答えられないよ!」って思って、すぐに電話しちゃう。
近藤: 僕はもう、キーを見ないでも打てるなぁ。どうしても急ぎの返信をしなきゃいけないときなんかは、人と話しながらでもチャチャっと、メール打ったりするからね。
――タッチタイピングできるっていうのは相当ですよ。
近藤: まぁ、自分でも、ケータイメールの早撃ちでは負けない自信があります (笑)。あとね、お酒の席で、いい話を聞いたりすると、忘れないようにメールをメモ帳代わりに使ったりもしますね。
室井: 自分宛にメールを送るんですか?
近藤: そうそう。そうすれば忘れないでしょ? お酒飲みながら、机の下で、メール打つんだよ。
室井: 凄いですねー。
――室井さんは、「メールは仕事で使う」というお話でしたけど、ウェブサイトなど見られるほうですか?
室井: 正直いうと、あんまり私はインターネット使ってないんですよね(笑)。メールで編集者さんに原稿送ったりするくらい。あとは連載ブログかな。
近藤: インターネットはあくまで道具という考え方だよね。スムーズに仕事するための道具。
室井: そうですね。原稿をやり取りする時間を短縮するとかっていう風に、便利な道具として使ってる感じ。
近藤: 僕も似たようなところはあるかな。インターネットを何に使っているかって言えば、仕事の調べ物だよね。打ち合わせする相手の企業さんを、ホームページで事前に調べてみたり。あー、でもオークションで、手に入りづらいチケットを買ったりもしてるな(笑)。 でも、これも結局は探し物だよね。

――インターネットは、人との縁をいつまでもゆるやかに繋げることができます。地元の友達といつでもメールでやり取りできますし、お互いがブログを書いていれば、そこから日々の出来事をうかがい知ることもできる。そんなことから、コミュニケーションの形がネットの出現で変わってきているという話もあるんです。
室井: うーん、でも私はあんまりそこには興味ないなぁ。そうやって年に1回しか会わない人とコミュニケーションを取るよりは、その時間をもっと大切な人と過ごしたい。
近藤: 作家さんらしい答えだね。
室井: 私ね、30歳過ぎたら、本当に大切な人と過ごすためにしか時間を使いたくないなって思ったの。せっかく、ネットで仕事の時間を短縮できたのなら、その時間を大切な人と過ごすために使った方がいいもの。年に1回しか会わない人とのコミュニケーションに使うんじゃ、もったいないと思いませんか?