| 古代エジプトの神々 エジプトで信仰された 神様をご紹介します(編集中)。 |
| 神々の特徴 | 神名の不思議 | 神々の特徴2 | 神さま一覧 |
| <神々の特徴> ▲ページトップへ▲ ●動物の頭…? エジプトの神様が描かれているのをみると、まずびっくりするのがその頭部。 えっ、人間じゃないのもいる! エジプトの神々の最大の特徴は、犬や猫、ライオンやハヤブサといった 動物をの頭をした神様が多いこと。 ただし、動物そのものを神様だと思っていたのとは、少し違います。 動物のもつ習性などになぞらえて、 神々の持つ力の象徴のようにとらえていました。 ●いっぱいいる! エジプトにたくさんの神様がいるのは、 とても広い国でしたから、各地でいろんな神様を信仰していたためです。 ホルス神など、王朝が統一される前から信仰されていた神も多く、 起源などは、実は、はっきりとしていません。 王朝の統一により、宗教観をほぼ統一(あまり詳細まで考えられてなかったようですが)するようになって、 一地方の神であったものが、全国で崇拝されるようになったり、 全く関連のなかった神々が、家族関係を持つことも多かったのです。 統一されたことで、ある側面に特化した神もいたでしょうし、外来の神も受け入れることがありました。 また、概念を神格化したもの(マアト女神など)、 冥界などで、一つの役割についてわざわざ名づけられたものや、 廃れて消えていったもの、地方だけで継続して奉られたものも。 文献などの資料があまり多くないので、 間接的にしか知られないものもたくさんいるそうです。 ●地位がはっきりしない! 主要な国家神の例を見ても、 初期王朝時代はホルス神、古王国からラー神、 中王国にはアメン神、その後アメン・ラーになるなど、 三千年の内に変化していきました。 時代によって扱いが変わる、というものならまだ分かりますが、 古い神様ほど、様々な「関係」があるため、複雑です。 また、そういう神様に限って、「自分のトコが一番」という、地元の人々のプライドが光ったりして、 全ての神が、この神様の「一部」だとか、「創造物」だとか、 とにかく一番初めに生まれたのは自分なんだよ、みたいな主張がたくさん見られます。 妻が母だったり、妻とされるものの名前が違ったり、 家族関係は、地方や文献によって変化することがしばしば。 「本当は……?」を探すのは無理な話。 まずは、この曖昧さを許容していきたいものです。 ●「習合」 エジプトの神様を調べるとよく見るこの言葉。 例えば有名な「アメン・ラー」のように、 二柱以上の神を同じものと考え、どちらの性質も持った神を作るのです。 こうすることによって、より影響力のある神が生まれ、神格が上がります。 つまり、有名になるんですね。 喧嘩を上手く裁くには、「どっちも一番」ということで。 ●「同一視」 例えば、「同じ雌ライオンだから、テフネト=セクメト」とか、 「同じ『子供』だから、ホルス(ホルサイセ)=コンス=ネフェルテム」とか、 「お母さんセクメトだし、マヘス=ネフェルテム」とか。 けっこういい加減に(思える)やってたようです。 そうすると厄介なのが、同一視した神様の性質も持ち得るということ。 古代エジプトの図像では、 ある特別な象徴道具を除いて、絵だけで神々を区別できません。 それは、この「同一視」や「習合」に原因があるのです。 頭に牛の角と円盤を載せていても、ハトホルかイシスか分からない。 どう見てもプタハなのに、プタハ・ソカリスと解説してある。 実は、その図像の神が何者であるのか、それを見分けるには、 傍に書かれたヒエログリフを見るしかないのです。 ●外来神もいる 古代エジプト人は寛容だったようで、 外来の神様も排除せず、いつの間にか一員に加えています。 有名なのはアスタルテ、アナト、レシェプなど。 たいていの場合は同一視されるか、一員とするべく「家族」の関係を作ります。 しかし長いエジプトの歴史では、どの神が本当にオリジナルなのか、分からないところですねえ……。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<神名の不思議> ▲ページトップへ▲ ●本によって名前が違う!? 本を何冊か読むと、必ず混乱する神様の名前。 例えば、「アトン」と「アテン」はどうやら同じ神、 でも「アテム」は=「アトゥム」で別の神。 さらに「アメン」とも別の神で、 「アメン」と「アモン」と「アムン」は同じ………???? こういう場合、とにかく母音(a,i,u,e,o)を抜いて考えてみてください。 さっきの神名を例に挙げてみると、
(発音のときニュアンスで母音が変わったりするからだそうです) すると、母音を基本に発声する私たちは、どうしても子音の間に母音を補う必要があり、 補う母音によって読み方が変わってしまいます。 最近はだいたい「e」を補う事が多いようですが、 母音をわざと補わない事もありますし、その本の書かれた国や時代によって様々になってきます。 ところが、母音を抜こうが何しようが、同じものとは思えない(気付きにくい)神名もあるので、 あとは役割を見て判断するか、慣れるしかないですよね…。 ●名前のギリシャ読み 今知られているエジプトの神様の名前は、 ほとんどがギリシャ読みで、元の読み方と大きく異なっている場合があります。 例えば、「イシス」はエジプトで「アセトast」。「オシリス」=「ウシルwsir」、「ホルス」=「ヘルhr」など。 というのは、多分ヒエログリフが解読される前に、解読されていたギリシャの書物によって、 古代エジプトの神々の名前が伝わっていたから。 また、母音を補ってギリシャ読みをする場合、本によっての違いも大きく、 何が元なのかがわかり辛い事が多いので注意が必要です。 だいたい、最後に[s]がつく神様はギリシャ読みです(笑)。←あやめの個人的解釈 ●同じ神に複数の名前? 特にホルス神に言えることですが、 ちょっと詳しい神様事典を調べると、同じ神様の所にいろんな呼び方が書かれています。 全てに「ホル」または「ヘル」、「ハロ」、「ハル」、「ハレ」など、 もともとの「ホルスhr」という名前がついていて、 区別する為に称号なども全て名前の一部として呼ばれているのです。 これには、大きく分けて二つの理由があります。 1: 元が同じでも別の神? 古代エジプト初代の王は上エジプト出身であり、 ホルス神を主神として祭っていたといわれます。 そのときからホルスは王権を象徴する特別な神だったのですが、 もしかしたら統一以前から、上エジプトの広い範囲で、この神の信仰が広まっていたかもしれません。 少なくとも、統一されてから、ホルス神の名が国中に広まると、 人々は、それまで奉っていた地方の神々と、このホルス神についての関連性を謳いだすでしょう。 王朝時代、アメン神やラー神がしたように、 自分のところの神はホルス神の姿のひとつだ、と考えた可能性はあります。 はっきりした「姿」をもたない神があったとすれば、この姿を借りて、それまでの役割を充てたかもしれません。 そういう場合は特に、習合の形で、名前をくっつけて表し、 多くの場合、ラー・ホルアクティのように、外観もホルス神のものに変えてしまいます。 例えば「ホルベヘデティ」は「hr(ホルス)-behedt(ベヘデト)-y((所属を表わす語尾変形))」で、 「ベヘデト(エドフ)地方のホルス」という意味になります。 また、ラー・ホルアクティも、「Ra(ラー神)+hr(ホルス)-akht(地平線)y((所属を表わす語尾変形?または双数?))」で、 「(二つの)地平線上のホルス神であるラー神」という意味になります。 この神は、ホルス神とラー神の習合系なので、2神は同じ神として表現されています。 2: 役割によって区別している 同じ神のもつある側面を特に強調して呼んでいる、ということです。 例えば「ホルサイセ」=「hr(ホルス)・sa(息子)・ast(イシス)」をそう呼んだもので、 「イシスの息子(である)ホルスくん」という意味を持ちます。 言ってしまえば、「花さんのとこの息子の太郎くん」のことを 「花の息子、太郎」→「ハナムスコタロウ」と言っているようなものです(笑)。 このホルスは、ホルスとセトの戦いで、イシスに守られ戦う子供のホルス神のことですが、 成長すると、「ハレンドテス」=「ホルネジュイテフhr(ホルス)・ndj(後見人)・it(父)・f(彼の)」となり、 父オシリスを継ぎ、王となります。 後代には、イシス信仰の高まりによって、彼女の「守り育てた」幼い息子であるところ強調され、 ハルポクラテス(=「hr(ホルス)・pa((冠詞))・krd(子供)」)と呼ばれます。 こうして、役割によって名前を分けるのは、 その神の名を書くだけで、そこに期待されるものが連想しやすくなるためです。 ホルサイセはイシスの息子として、母の助けを得てセトと戦う役割(主に神話での役割)を、 ハレンドテスは、息子が亡くなった父オシリス(死者本人を暗示する)のために供物を捧げ、 死後の生活を保障する役割を知らせるそうです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<神々の特徴2> ▲ページトップへ▲ ●神々の称号 もう少し突っ込んでみましょう。 古代エジプトの神々の名は、パピルスや、特に神殿・墓などの壁に見ることができますが、 ほとんどの場合、神名に「称号」と呼ばれるものが付いています。 偉い(有名な)神様は、ちょっと凝った文献だと、 一柱にいくつも称号が付いたりしますが、 簡単だと、ひとつや二つのこともあります。 役割を示唆するものや、身体的特徴をあげられるのは想像つくと思いますが、 古代エジプトで何より重要視されたのは、その神々が支配・象徴する土地でした。 ◆そのため、土地に関する称号がよく見られます。 (例えば、 トト神なら「ヘルモポリス(ケメンヌ)」、アトゥムなら「ヘリオポリス(イウヌ)」、オシリスなら「アビドス(アブジュウ)」とか) ◆また、地方神だったものが多いので、 その土地の名前をそのまま神名に持っているものも多くいます。 (例えば、 バステトは「バストのもの」、ネクベト「ネケブのもの」、アンジェティ「アンジェトのもの」、ウワセト「ウワス(テーベ)のもの」、ケンティケム「ケムの第一のもの」) ◆他にも、はっきりとした地名ではなく、その地域をほのめかす言い方もありました。 (例えば、 「西方の第一のもの」オシリスやアヌビス、「壁の南側にいるもの」プタハ、「聖なる山の上にいるもの」アヌビス) ◆また、神を称えるための言葉で、特定のものにあてられるのではなく、 多くの神が持つ性質を表現する称号もあります。 (例えば、 その神の影響の大きさを称えていう「ネブネヘフ=永遠の支配者」、影響力の強い国家神など「ネブマアト=心理の主」、天空にある神「ネブ(ト)ペト=天の主」 ) どれも、その称号ひとつで神一柱を特定できるものではなく、 役割の似た神の場合、同じ称号が使われるということがありました。 さまざまな称号を組み合わせることで、 神々の性質を、より詳しく表そうとしていたようです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
<神話等に登場する神々> ▲ページトップへ▲ (男神・女神と色分けしてます。順番は適当)
▲ページトップへ▲ |