●あらすじ●
一、太陽の章
| 上「女神の憂い」 |
十年前、北神との戦で命を落とした神々の王、太陽神。
戦を守られ生き抜いたその息子、ラアは、
無邪気な笑顔と、黄金の瞳をもった少年だった。 |
| 中「かがやき」 |
王となるまで、あとひと月。
訪れた出会いが、新たな力の存在を知らせはじめる。
“大いなる力、その瞳に宿らん”
ラアは自分こそが、戦を終わらせることができるものだと信じていた。 |
| 下「花の精霊」 |
15回目の“恵み満つ時”。
ラアはついに、『太陽神ホルアクティ』――神々の王となる。
即位のための式の後、ラアの前に現れたのは――。 |
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二、大地の章
| 上「血族」 |
四大神のひとり、大地神シエンは、
偶然手に入れた書から、千年前のはじめの戦について隠されていた事実を知る。
顔も知らない、父の求めていたこと――しかしなぜ父がそれを求めていたのか、彼はその理由を知らなかった。 |
| 中「疑い」 |
北の大地神セトと戦い、深い傷を負ったシエン。
疑う余地もない、けれど信じたくない事実。
古くからつながる地属の血と、その罪を知るとき、
彼のうちに残るものは……。 |
| 下「大地の剣」 |
大切なものと引き換えに手に入れた剣。
それはシエンにとって、奪うものであり、罪の証だった。
もしこの手に握られることが必然であるなら、
罪を重ねるのではなく、償うために――。 |
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三、月の章
| 上「夢」 |
――月の記憶が戻された。
記憶に備わる「力」が太陽神側にわたることを阻止しようと、生命神は月の奪還を命ずる。
一方、月神キレスに戻された記憶は、千年前の「月」の記憶を夢の形で彼に知らせていた。 |
| 中「ほんとうの」 |
月属の本質は、死に近しい忌むべきもの。
キレスは知ってしまった。それは、彼の存在そのものであるのだと。
……一方、生命神らの襲撃を受けた中央では、
引き起こされるさまざまな、信じがたい出来事に、我を忘れたラアが禍々しい力を解き放つ―― |
| 下「かけら」 |
欠けていた、キレスの幼少期の記憶がよみがえる。
それは想像していたような、あたたかな安心感とは程遠いものだった。
月の性質を持っていたがゆえに、「普通」の生活を奪われていたこと……そして、見せ付けられるようにあった幸福の形。
けっして手の届かない、だが、ごく近くに、今もあり続けるもの。 |
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四、知の章
| 上「兄弟」 |
北の知神レルによって『予言書』第51節の意味するところを告げられた知神ケオルは、
その解釈に衝撃を受けるも、完全には納得せず、抵抗するように僅かに残された可能性を探り始める。
ジョセフィールの語った「時」まで、あとわずか。
それぞれが戦への意識を高めているようだが……。 |
| 中「知る者」 |
知の探究がもたらすものは、明智の喜び、残酷な現実――。
双頭の獅子“ルティ・レクティ”の示すものとは何か?
求める者の下へ、その瞬間は降りかかる。 |
| 下「月、満ちるとき」 |
自身の手で明らかにした事実に正面から向かい合うことが出来ず、
激しく困惑するケオル。
そのとき、キレスがジョセフィールのもとを訪れた。
この世に生を受けるより前に、約束していたこと……
――月が、完全に満ちるとき―― |
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五、生命の章
| 「扉」 |
生きることは、戦うこと。
……千年を経て蘇った、太陽神と生命神、二つの意思。
ともにウシルの血を引きながら、その性質は対を成すものだった。
――普遍的に均された真実なんて、いらない。
自分だけにとって、確かに本当のものを、
ただ、知りたいだけなんだ――。 |
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