「母のゆめ」目次
どうしても
時代の向こうに飛び越えねばならない
差し出された手に乗せられた幼いもの
伸ばされた手は
届かぬ岸に向かって
幼子を押しやる
その自由は
獲得ではなく 与えられるもの
戦いではなく 逃亡のようだ
辿り着いた岸は
おだやかな日射しの中の
ふたりの愛の暮らしだった