とおめいなまるい球 詩の目次

とおめいなまるい球それにつつ
まれてぼくらは生きているその
中にあってぼくらは思っている
一度そこから外に出るとぼくら
は窒息して倒れるからだとから
だを重ね合わせて次々と倒れる



とおめいなまるい球そこにはな
めらかな澄みわたった空と芽吹
いたばかりの木々と少ししぼん
だ花々がぼくらのまわりを囲ん
でおだやかにゆれている外は固
く身を閉ざした灰色と鉛の殻に
邪悪な怒りをふくんだ闘争と殺
りくの巷だ外へ出てはいけない



とおめいなまるい球そこはいつも
光りに満ちている君のひとみの中
にもまぶたの下にも光りはあまね
くゆきわたるぼくらはそれをいっ
しょに見てただ感嘆しているだけ
だ外にはそれらの喜びを絶えず押
しつぶそうと狙っている者たちが
光りのない世界でひしめいている



とおめいなまるい球
それは一言で言って
しまえば無関心あら
ゆる大いなる感動を
ともなった無関心だ



とおめいなまるい球そこにはぼくらの世界がある手を伸ば
せばすべてがそこにあるぼくたちをカクセイさせてくれる

とおめいなまるい球

カリブとオキナワ

Lion

透過する光線

月食

山上湖

光る枝

消えた絵

やぶまお


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