Y31projectさんの砲金テーブルシートY31ST1-GM1。
マリオの写真の腕でこの質感をうまく伝えることができるかどうか。
とにかくとても美しいターンテーブルシートだ。
ビクター改アナログプレーヤーに使ってみる。

他のユーザーの方々が絶賛するのが良くわかる。
音が出た瞬間にそれの意味を知ることができる。
何と言う安定感と超自然な音場感であろうか。
高音だ低音だなどと野暮はバカらしくて言う気になれない。

レコードをまるで吸い付けているかのような一体感が
この安定感を生むのだろうか。
アナログは不安定要素が多くそれもまた魅力のひとつだと考えていた。
しかしこの砲金シートを使ってみるとそうではない事がわかる。
音が空間にフッと浮かぶのである。それも揺ぎ無く。
CDでしか得られない世界だと思っていたがそうではなかった。

アナログは手をかければかけるほどそれに答えてくれる。
言い尽くされている言葉だが次から次へとレコードを聞き返したくなる。
20年も前に購入したレコードが違う魅力を纏って演奏される。
ああ、なんというすばらしいことなんだ。
アルバイトで苦労して買ったレコードが今も尚新鮮に輝いている。
発掘していない音がまだまだ詰まっているのではないのか?
今年もアナログは健在、益々元気だ。

良いことばかりではない。
砲金シートに関わらず金属シート使用での注意点を上げてみる。



エクスクルーシブP3。
国産アナログプレーヤーの最高峰と呼んでも良いであろう。
そんなプレーヤーにこの砲金シートは装着できない。

実はP3に装着するために購入した。
しかし、実際装着してみるとプレーヤーのフローティング構造が仇を無し
砲金シートの重量に耐えられずプランタとキャビネットが接触するトラブルが発生した。
総合バランスを取ってある既製品では下手な小細工はするなということか。
ちなみに、シートのみなら接触は起こさない。
レコードを乗せると・・・・
他に使用実績があるので個体差ということであろう。
あるいは20数年の年月のためヘタリが出ているのかもしれない。
いづれにせよ、フローティング構造によっては注意が必要だ。


無粋とは思うが音質評価を行ってみる。
非常に澄み切っていてピュアな音が聞ける。
CDのようなノイズっぽさはない。
さらに盤自体の振動も砲金に吸収されるのか
歪みっぽかったディスクさえ綺麗に伸びる。
このシートに替えてからはスーパーツイーターのコンデンサ値まで変更を余儀なくさせられた。
もちろん低音も実に良い。1本芯が入りズシンと響く。
JBLのバタ臭さがそのまま出てきて困るくらいだ。

構造上テーパー角が付いているので嫌が応にもレコードはシートに密着する。
これは過去に使ったことがある吸着シートと同じだ。
理屈的には同じだが出てくる音がこれほど違うのは素材の差だろうか。

アナログレコードを愛して止まないファンに絶対の自信を持って薦めたいアクセサリーだ。
このシートを開発供給されているY31projectのY31さんに改めて感謝申し上げます。


続き

今回はあまりに内容が濃いので2段に分ける。
見たい人も見たくない人も見て欲しい。



P3のフォノモーターとプランタの裏。
プランタの裏は鳴き止めのため多分ブチルだと思われるゴムが張ってある。
針圧1Kgにも耐えるという巨大なフォノモーター。

一説にはモーターが強力過ぎて磁力がMCカートリッジへ悪影響が有ると言う。
実験してみたが磁力の漏れは極力押さえられていて
影響が出るほどの漏れは感じられない。一安心。

何故、P3を分解したかというと砲金シートを乗せるための少改造のため。
改造と言ってもサスペンションに手を加える度胸はないので
かさ上げのためのスペーサーを自作してみた。



CD−Rメディアの中央を刳り貫き、これをプランタとフォノモーターの間に挟み込む作戦。
目論見どおり上手く行った。キャビネットとプランタとの接触は無くなりスムーズに回転している。
だが、出てきた音はどうだ?
生気が無く曇っていて情報量も不足している。
とてもP3の音とは思えない。

自作のスペーサーの所為かあるいは重量に耐えられなくなった
サスペンションが機能しなくなってその反動か。

P3への砲金シートの装着は諦めることにする。
ビクターとの相性はバツグンに良いのでそちらで使用することに決定する。






外へ出たいと叫んだところで部屋にこもってオーディオ三昧。
GT1000を持ち込んでいることは先月の最終のお知らせしたとおり。
実はわざわざGTを持ち込んだのには訳がある。
Y31projectの砲金シートは本来GTの為のシートである。
それを他のプレーヤーで使用するのは設計者に申し訳ない。
そこで・・・



ようやく収まるべくところに収まった感じだ。
早速聞いてみる。
純正のGTの音はダイナミックで男らしい。
言葉を変えると大雑把でだらしない?
定評のあるGTを批判している訳ではないが
繊細さが足りない。

砲金シートによる音の変化はビクターの時と同じで粒立ちがよくなり
ドッシリとした安定感が生まれる。
繊細感はやはり不満だがこれはGTの運命。シートのせいではない。

もうひとつ実験してみたかったのがGTのモータートルク。
Y31project主催のY31さんから砲金のスタビライザーが完成したとの知らせがあった。
写真で拝見すると非常に美しい仕上がりで思わず固唾を飲む。
ただ重量が1.2kgもあることが気になる。
シートだけでもかなり重量があるのに更に重くなって回るだろうか。
正確な回転を計測する道具など持っているはずがないので
音を聞いて判断する。
マイクロのスタビライザーST−10を載せてある。
そこに演奏中に指で外圧を加えて音の揺らぎを聞き取ろうというもの。
我ながらアマチュアライクの確認だなあと苦笑い。
結果、かなり外圧を加えても大丈夫だった。
DDの割に意外にトルクのあるモーターのようだ。
付加を加えることによって軸のベアリングが減る事を普通は気にするが
マリオは回転の制御をしているクオーツロック回路が壊れないか心配している。