WORD 図形U(応用編)
平成18年 6月更新
はじめに
 前編で基本的なことを説明したが、ここではワードアート、クリップアート・画像、オートシェイプについてさらに追加補足をする。

ワードアート補足
挿入関係
 挿入時のギャラリー画面の右端列は縦書きのサンプル。最初は左上の基本形が選ばれており、後でデザイン加工するならこれを選ぶ。

編集関係
 選択したときに出るワードアートツールバーでは、さらに以下のことが出来る。
・書式設定ボタン
 書式設定ダイアログを出す。色、サイズ、レイアウトの変更など(ワードアート上で右クリックでも)。詳しくは下の「書式設定」を参照

・形状変更ボタン
 上のワードアートギャラリーにない形にも形状を変更できる。色々な形状のサンプルが表示されるので適当な形でクリック。なお図形に黄色のハンドルが付いている場合は、少しドラッグで左右にずらしたり出来る。

・テキストの折り返しボタン(犬のマーク) →次の書式設定の項目を参照
・その他
 文字の高さを揃える、横書きを縦書きに変更、2行で作成したワードアートの位置揃え、文字間隔の調整などある。

※書式設定ボタン
 ワードアートの書式設定画面を出す(ワードアート右クリックからも)。ここでも色やサイズの設定できるし、前面は位置などのレイアウト変更も出来る。

その他の編集
・図形描画ツールバーの影や3-Dの設定も使える⇒オートシェイプを参照
・オートシェイプに文字配置など、オートシェイプに重ねて使っても良い⇒オートシェイプの「複数の図形を扱う」


クリップアートと画像の補足
挿入
 「クリップアート」作業ウィンドウで検索する以外に、クリップオーガナイザで、分類別に一覧表示して、選択して挿入も出来る(クリップを文書内へドラッグ)。

※クリップオーガナイザ
 PC内にあらかじめクリップアートとして入れられているものや、WEB上のマイクロソフトサイトのクリップアートを分類別に管理する、画像エクスプローラのようなもので、クリップアート作業ウィンドウの下の「クリップの整理」で出すことが出来る。

*マイコレクション
 自分の集めたクリップを入れるところであるが、パソコン内の自分で集めたイラストや画像をフォルダ別に登録できる(登録実行画面が出たらOKで)。「お気に入り」は他の場所のクリップでよく使うものをコピー貼り付けで登録する場所。作成したオートシェイプでも登録できる。

*Officeコレクション
 パソコン内にあらかじめクリップアートとして登録されているもの。種類は少ない

*Webコレクション
 マイクロソフトサイトのクリップアートが分類されている。

※Office Onlineからダウンロード
 「クリップアート」作業ウィンドウの下の Office Online をクリック。種類別に一覧表示でるので、取り込みたい画像を探してクリック、メニューの「バスケットに追加」をクリック(複数クリップあれば繰り返す)。
 上にダウンロードの表示が出るのでクリック、ダウンロード指示画面が出るのでOKで、クリップオーガナイザの「マイコレクション」の「ダウンロード済」フォルダに入る。

編集関係
 イラストや写真は図ツールバーや図の書式設定で簡単な編集が出来る。どちらも画像の右クリックで出せるが、図の書式設定は画像のダブルクリックでも良い。なお、編集を加えるときはレイアウト配置を行内以外にしておくこと。

※クリップアートの色を変更
 写真画像は直接、色の変更はできないが、クリップアートは可能。通常、クリップアートは細かい部品を組み合わせて作られている。図の右クリックの「図の編集」で、オブジェクトに変換するとグループ化表示となり、グループ解除しなくても、このまま部分選択できるので、色を変えたい部分を選択して「塗りつぶし」ボタン。

図ツールバーのボタン
・色
 全体の色合いをグレースケールや白黒に変えたり、透かし(ウォッシュアウト)に出来る。透かした画像でも図ツールバーで明るさやコントラストの調整が出来る。

・コントラスト(強、弱)  コントラストの調整。
・明るさ(強、弱)  明るさの調整、元へ戻すのはリセットボタン

・トリミング
 トリミングとは画像の不要な部分をカットして縮小整形することを言う。自由にカットは出来ず、辺または隅からのカットとなる。操作は、辺または隅の黒線でマウスポインタが変わるので図の縮小の要領で内部へドラッグすればカットできる。
※カットしても削除されないので、画像の容量は減らない。従ってカットした部分は逆にドラッグして戻せる。

・左90度回転  イラストや写真の向きを90度回転できる。
・図の圧縮
 これで画像の容量を減らせるので、デジカメ写真などサイズの大きい画像を挿入したときは、画像を選択してこれを使うのが良い。確認画面が出るが、そのままOKでよい。上のトリミングした場合のトリミング部分も削除される。

・テキストの折り返し(レイアウト)
 前面配置や四角配置などに変更できる。
・透明な色に設定
 イラストや画像の背景の白い部分でも透明でない。この部分を透明にするボタンで、マウスポインタが変わるので背景部分をクリックする。ただし、画像によっては透明に出来ない場合もある。

・図のリセット
 画像に変更を加えても、このボタンで変更前の元の画像に戻せる
・オブジェクトの書式設定
 図のダブルクリックで出せるもので、ここからでも色やサイズの変更が出来るし、レイアウト配置の変更も出来る。「レイアウト」タブの詳細設定で配置関係の細かい設定ができる。このうち以下の2点を説明する。

※「文字列と一緒に移動する」
 図の上や周囲に文字入力するとき、改行とともに図も動くが、このチェックを外すと動かないように出来る。

※「アンカーを段落に固定する」
 行内配置以外の図を文章内に配置すると、最寄の段落の先頭にアンカー記号(碇マーク)というものが表示される(図は選択状態であること)。ただし、ツールメニューのオプションの「表示」タブの「アンカー記号」がオンになっている必要。

 このマークは、その段落に関連付けられているが(段落を削除すると図もなくなる)、図を別の段落に移動したらアンカー記号も付いて動く。これを使う場面は少ないが、文章と図の関連が変な動き方をするときは、これを固定して見たら良い。

図形描画ツールバー関係
・塗りつぶしの色
 クリップアート自体の色は、これでは変更できないが、白地の背景は着色できる。
・線の枠をつけて色や太さを変更
 クリップアート自体には枠線はないが、「線の色」ボタンで、四角の枠線をつけられ、色も指定できる。また線の種類ボタンで太さも変えられる。影をつけることも可能。


その他
WORDで使う一般の画像形式(イラスト、写真)
 画像の形式もたくさんあるが(拡張子で区別される)、よく使われるのはBMP、JPG、GIF形式である。BMP はWINDOWS標準の画像ファイルで容量が大きい。
 JPGは容量を減らすため圧縮したもので写真画像に使われる(デジカメ写真もJPG)。GIFはさらに圧縮減色して容量を小さくしたものでイラストに良く使われる。最近はイラストにPNG形式もある。

画像の上に文字を書く
 背面配置にして「文字列と一緒に移動」をオフにすると画像の上に文字入力できる。任意の位置に文字を書きたいときはテキストボックスを使うほうが良い(塗りつぶしなし、線なしにする)。

画像の横に文字を入れる
 図形のレイアウト配置を四角とか外周にして、文章内にドラッグすれば、文章が回りこむが、既存の画像の横に入れるなら、画像の横をダブルクリックして文字入力できる。
 このとき、画像のダブルクリックの「レイアウト」の詳細設定の「文字列の折り返し」で四角など指定する。ここでは画像の上下左右端とテキストの距離も設定できる。

※画像の横に入れたテキストを途中で終了して、画像の下に続ける場合は、終了位置  で、挿入メニューの改ページの「文字列の折り返しの区切り」


オートシェイプ補足
編集関係

移動と回転時のShiftとCtrl
 移動でShiftは水平垂直移動、Ctrlは複製のコピーとなる。回転時のShiftは15度ずつの回転、Ctrlは相対点基準の回転となる。
※移動はカーソルキーでも出来る。Shiftを使えば水平垂直移動。

サイズ変更時のShiftとCtrl
 Shiftは元の縦横比を保ったままの変更で、Ctrlは相対点基準の拡大縮小となる

移動やサイズの微調整
 移動やサイズ変更にAltを使うと微調整できる。なお微移動はCtrl+カーソルキーでも

塗りつぶし
 「その他の色」で基本色以外の中間色が選択できる。「塗りつぶし効果」では以下の塗りつぶしが出来る。※それぞれ「透過性」で色の濃淡も調整できる。

・グラデーション
 色の濃淡を連続的につけるもの、サンプルから選べたり、1色や2色で色の指定も出来る。それぞれ、グラデーションの方向も選択できる。1色では明るさの調整もできる。

・テクスチャー  サンプルから大理石、繊維、木目調などに塗りつぶし
・パターン    前景色と背景色を指定して各種模様の塗りつぶし
・図  図形の中に画像を貼りこむもの。例えば円やハート形内に写真を入れるなど

影をつける
 図形に影をつけられる。図形描画ツールバーの「影スタイル」ボタンで、影の方向などを選ぶ。「影の設定」で影の厚みや色を変えられる。「影なし」で元へ戻せる。

立体(3D)化
 図形に奥行きをつける立体化も可能。図形描画ツールバーの「3-Dスタイル」ボタンで、奥行きの方向などを選ぶ。「3-Dの設定」で奥行きの厚みや方向、色を変えられる。「3-Dなし」で元へ戻せる。

オートシェイプの書式設定
 図形のダブルクリックで出る「書式設定」ダイアログで、サイズや色の変更、線や矢印の変更、文字列とのレイアウト(前面や四角など)の設定ができる。

・色と線
 ツールバーでも出来る塗りつぶしや線の色を指定できる。線の色で線のパターンからは変わった線(波状もある)も引ける、ただし太くする必要。
※塗りつぶしでは「透過性」を0-100%調整できる(100%は塗りつぶしなしに同じ)

・サイズ
 寸法を数値で指定したり、回転角度も指定できる。また拡大縮小の倍率も指定できる。

・レイアウト
 図形を文章内に配置するときに文章と重ねるか、図形を避けるように文章を配置するかの設定が出来る。「前面」と「背面」で文章と重ねて配置でき、 「四角」や「外周」で図形の周りに文章を配置できる。
 「四角」では図形が四角の領域をとり、「外周」では図形の形に沿った状態で、その周りに文章が配置される。同時に図形の水平方向の配置も指定できる。

※詳細設定
・配置 
 基準(余白や段組みの段)からの(横書きは左の基準から、縦書きは上の基準から)の配置距離の指定、「文字列と一緒に移動する」、「アンカーの固定」、「オーバラップ」がある。
※オーバラップは図形同士の重なりを許すかどうかで通常はオン

・折り返し
 レイアウトとしてさらに内部や上下、左右の折り返し、図形と文字列の距離など。
※左右の折り返しのデフォルトは「両側」、これが異なると文章内の図の配置がうまく行かないときがある。

複数の図形の操作
 同じ図形を複数使ったり、異なる図形を組み合わせることも出来る。異なる図形では異なるオートシェイプを組み合わせたり、ワードアートをオートシェイプや画像に載せたり、テキストボックスをオートシェイプや画像に載せたりする。
 特にオートシェイプで複数図形を作り、一括して操作したいときは「描画キャンバス」の上で作成するほうが便利。

描画キャンバス
・デフォルトで出るようになっている。1時的に消すのはESC。ツール−オプション−全般に出さない設定ある。再び出すときは挿入−図−新しい描画オブジェクト。
・キャンバス自体も図形で最初は行内配置になっている。オートシェイプの書式設定を適用できる。

・キャンバス上では複数の図形の移動や拡大縮小も一括して出来る(キャンバスを移動、拡大縮小で)。描画キャンバスツールバーもあり(キャンバス右クリック)
・キャンバス内の図形は位置設定、順序変更出来るが、前面など配置設定できない

図形の複製(コピー)
 ドラッグ移動するとき、Ctrlキーを使うとコピーになる(マウスポインタに+がつく)。Shiftキーも使うと水平垂直コピー。重ねて複製を作るCtrl+Dもある。

複数選択
 複数図形に一括して編集を加えるときは複数選択必要。図形の場合はShiftを押しながらクリックすると複数選択できる。またツールバーの選択ボタン(白い矢印)をクリックして複数の図形を囲むように斜めにドラッグしても良い。
※選択ボタンは文章の背面に配置された図の選択にも(図の上をクリック)

(図形調整メニュー)
 ここには図形処理の色々なメニューが入っており、ほとんどが複数図形の操作メニューとなっている。以下にその関連を説明する。

グリッド
 通常の横グリッド線に加えて、縦のグリッド線も引ける。複数の図形を整列するように配置するときは、縦横マス目にグリッド線を引いて配置するとわかりやすい。
 グリッド設定画面の「グリッド線を表示する」が横グリッド、「文字グリッド線」が縦グリッドになる。間隔の単位は、最初は文字数になっているが、図形を扱う場合はmmの方がよい。

 ツールメニューのオプションの全般の下にある「文字単位での編集を可能にする」をオフにすればmm単位となるが、これを変えなくても、間隔の字数のところに直接5mm(半角)などと入力しても良い。
 下の間隔(本)はどちらも1とし、上の「グリッド線に合わせる」のチェックが入っていること。なお、図形同士を密着させるときは「ほかのオブジェクトに合わせる」もオンにする。

順序
 図形を重ねたときは、どちらの図形を上または下にするか、重ねる順序を指定できる。2つの図形に対しては前面と背面、3つ以上の場合に一番上にするのが最前面、一番下にするのが最背面。
※図形が下に隠れて選択しにくいときはTABキーで順に選択できる。

グループ化
 図形を組み合わせたものに対して、移動やサイズ変更などの操作をするには、すべての図形を選択する必要。この場合、複数の図形を1つの図形のようにするのが、グループ化で、グループ化したい図形を選んで「グループ化」をクリック。
 グループ化したものは「グループ解除」で元に戻せる。元に戻したものを再びグループ化する場合は、1つの図形を選択して「再グループ化」でよい。

配置/整列
 上のグリッドで整列配置に触れたが、グリッド線を使わなくても、後から整列も出来る。複数の図形が横方向にあるなら上辺や下辺で揃える、上下に並んでいるときは左辺や右辺で揃えられる。
 また「左右に整列」で横に並んでいる図形を、「上下に整列」で縦に並んでいる図形を等間隔にできる。さらに1つの図形を用紙の中央にも出来る。

回転/反転
 反転を使うと1つの図形を上下や左右に反転させたり、2つの同じ図形の一方を向き合うように180回転できる。

図形の調整のその他のメニュー
オートシェイプの変更
 オートシェイプの形はここでいつでも変更できる。

頂点の編集
 直線や曲線、フリーフォームで描いた図形などで頂点(角)の位置を調整したり、途中の線上クリックで頂点の追加削除が出来る。この操作で図形の形状を微調整できる。頂点右クリックにもメニューある。

テキストの折り返し
 上で説明したレイアウト配置の外に「折り返し点の編集」がある。これは図形レイアウトを外周や内部にしたとき、図形に頂点を作って、頂点のドラッグで横のテキストの間隔を微調整するもの。

既定値に設定(右クリックにも)
 決まったような図形(色、形など)を良く使うなら、作成した図形を選択して、これをクリックすると、次から同じ図形が描ける(同一文書内)。※テキストボックスには無効

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