
「オラが味噌がいちばんうまい。」というのは誰もが持っている心情ですね。多分に自己満足なのかもしれませんが、その味噌に対する自信が、より一層の品質向上に繋がるのであれば、なにも周囲が文句を言う筋合いのものではありません。
私も、「丹波漆は最高です。」と言っている手前、その漆の品質の良さが作品に表れるような使い方をしないと、丹波漆自体の評価を下げてしまいかねません。
丹波漆の良さを出すためには、まずそれなりの精度の木地が必要ですし、そして最低20回くらいの塗り重ねは必要ですし、その20回の塗りのうち、1回たりともムラを生じさせない技術も必要です。
それらが揃ってやっと、「丹波漆は最高です。」と言える作品になるのです。なんでもかんでも丹波漆を塗りさえすれば良い、というものではないのです。
ところで、他産地の漆を使って、同じ木地で同じ仕事をして、それを丹波漆を使った作品と比較してどうなんだ?という疑問が生じますが。
しかしそれも単純には比較できないのです。私の使っている丹波漆は、私の好みの品質の漆を採取するために、木を選び、時期を選び、掻き方を工夫し、自分自身で採取しているので、市販の他産地の漆よりずっと有利になってしまいます。
言わば、地産地消ならぬ、自産自消のメリットが大きいのです。
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