

こう言われる方けっこう多いですね。たしかに漆は「皮膚に付けば」かぶれます。特に採れたての新鮮な丹波漆など強烈ですね。
でも、「近付いただけで」かぶれるという医学的な漆過敏症(アレルギー)ってのは、数百人にひとりくらいしかいないはずで、そのほとんどは幼年期からのスリコミによる漆過敏「妄想」なんですが、
もしその方が、その数百人にひとりだったらいけないので、無理に見学はお勧めしません。
ここまでは、乾いていない生(ナマ)の漆の話であって、
次は乾いた漆の話。
「漆器はかぶれるので、ウチの子供には使わせません。」これはお母さんの心理としてわかるとしても、、、
「当店では、漆器はかぶれるので、より安全な○○樹脂の器をお勧めしております。」
業者がここまで言えばじゅうぶんお笑いですね。たしかに戦後の混乱期には、粗悪な混ぜ物をした漆がいつまでたっても完全に乾かず、それでかぶれるということはあったみたいです。
乾いた漆はかぶれません。だいたい塗って2日もすれば、かぶれないレベルまで乾きます。
ところがこの漆器を、もしアメリカで売るとなると、
少し化学の知識がある方でしたら、乾いた漆の分子構造を見れば、炭素と水素だけで完全に重合している、これほど安全な塗料は他にないということはすぐわかるのですが、
おそらく、小麦やソバのアレルギーよりはるかに少数だと思いますが、「乾いた漆でもかぶれる」という「超」漆過敏症の人が数万人にひとりいる可能性も否定はできません。
もしその数万人にひとりに当たれば、大企業でも倒産するくらいの額の損害賠償訴訟を起こされかねません。電子レンジにネコを入れた方が勝訴する世界ですから。
そうなる前にこちらも自己防衛のために、漆器の取り扱い説明書には、次のような文言が必要になるでしょうね。
「素手でさわらないでください。」「口につけないでください。」「食品を中に入れないでください。」
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